家庭菜園は楽しい


土に触れ、植物の成長を間近に見守る喜び。
数年前に手に入れた中古住宅の広い庭は、私たち夫婦にとってかけがえのない癒やしの空間であり、小さな食料庫でもあります。
ここでは、無農薬にこだわった家庭菜園と、様々な種類の果樹栽培を楽しんでいます。

庭には、以前から植えられていた立派な梅と柿の木があります。
春には美しい花を咲かせ、秋にはたわわな実をつけてくれるこれらの古木は、わが家のシンボルツリーのような存在です。
それに加えて、私たちの好奇心と食いしん坊心を満たすべく、少しずつ新しい果樹を植え増やしてきました。

現在、庭で育っているのは、ブルーベリー、サクランボ、桃、アーモンド、イチジク、猿梨(ベビーキウイ)、プラム、不知火、金柑、レモン、レモネード、せとか、琵琶など、実に多種多様です。
最初は小さな苗木だったものが、年々成長し、少しずつ実をつけるようになってきました。
初めての収穫を迎えた時の感動は、今でも鮮明に覚えています。特に、太陽の光をたっぷり浴びて育った自家製の果物は、スーパーで買うものとは比べ物にならないほど味が濃く、香りも豊かです。
それぞれの木が、それぞれの季節に実を結び、食卓を彩ってくれるのが、何よりの楽しみです。

一方、野菜作りにも2年間ほど挑戦してみましたが、なかなか思うような収穫を得ることができませんでした。
土壌の問題や、害虫対策など、手間暇をかけた割には、満足のいく結果に繋がらず、試行錯誤の日々でした。
そこで、現在は比較的育てやすいミニトマトや、ハーブ類を中心に栽培しています。
それでも、自分で育てた野菜を収穫して食べる喜びは格別で、特に採れたてのミニトマトの甘さは、まさに太陽の恵みそのものです。

また、この庭には、もともと自生していた明日葉に加え、山菜も植えています。春にはタラの芽やコシアブラが顔を出し、独特の香りとほろ苦さが食欲をそそります。
庭の一角には山椒の木もあり、ピリッとした風味は料理のアクセントに欠かせません。
これらの山菜は、食卓に季節の彩りと、自然の恵みをもたらしてくれます。

家庭菜園と果樹栽培は、私たち夫婦にとって共通の趣味であり、大切なコミュニケーションの場でもあります。
「そろそろ摘果の時期だね」「このブルーベリー、ずいぶん色づいてきたよ」などと、庭の手入れをしながら会話をすることで、二人の時間もより豊かなものになります。

無農薬で育てているため、安心安全なのはもちろんのこと、土に触れ、植物の成長を見守ることは、心身のリフレッシュにも繋がります。種をまき、芽が出て、花が咲き、実がなる。
その過程には、小さな発見と感動があり、自然の力強さや生命の神秘を感じさせてくれます。

これからも、この庭で様々な植物を育てながら、季節の移ろいを感じ、自然の恵みを味わっていきたいと思っています。
そして、いつかこの庭が、さらに多くの実りをつけ、私たちの食卓を豊かにしてくれることを楽しみにしています。

家庭菜園は、私たちにとって、単なる食料の確保以上の、喜びと発見に満ちたライフワークなのです。




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